「積善餘慶(せきぜんよけい)」
「餘」は「余」の別の字。
「善行を積んだ家は、子孫の代にもその恩恵がある」という意味で、出典は『易経』です。
書体は「六朝楷書」という、現代で使われている楷書が完成する少し前の、原始的な楷書です。
今年はコロナ禍で多くの書道展が中止になっています。
毎日展や読売展という最大規模の公募展も流れてしまいました。
年初に書き上げたこの作品も、ある書展に出品したものでしたが、中止となってしまい、作品が返却されてきました。
人命や健康が最も大切なのはもちろんですし、経済活動の問題も切実ですが、文化活動の観点からも、この状況が好転して欲しい、そう思います。