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百寿図

親戚の叔父さんから、掛け軸をいただきました。

「百寿図」というもので、100種類の書体で「寿」の字を書いたものです。

倒福(トンプー)」や「招財進宝」のような、中国の縁起物の一種ですね。

長寿を願ったり、お祝いしたりする意味の掛け軸です。

 

この百寿図の見所は、文字の「出典」(その字がどこに書かれていたか)が明記されているところ。

青銅器や昔の印鑑が多いのですが、聞いたことがないものも多いです。

「文字の果てしない海」を見るようで、面白いです。

つい「交叉点の作品になるかも」と考えてしまいます。

全体像。上の大きな三文字が、右から「百寿図」。左右に説明が書いてあります。
全体像。上の大きな三文字が、右から「百寿図」。左右に説明が書いてあります。
上の文章を読むと、「劉寿?という人物が甲骨文や青銅器などに残る『寿』の文字を収集した。皖北痴人(この作品の作者の雅号)が己未(つちのとひつじ)の年の冬に武漢で書いた」とあります。己未は、おそらく1979年です。
上の文章を読むと、「劉寿?という人物が甲骨文や青銅器などに残る『寿』の文字を収集した。皖北痴人(この作品の作者の雅号)が己未(つちのとひつじ)の年の冬に武漢で書いた」とあります。己未は、おそらく1979年です。
「寿」の字はおめでたい字でよく使われるので、バリエーションが豊富ですね。旧字の「壽」をご存じの方も多いと思います。
「寿」の字はおめでたい字でよく使われるので、バリエーションが豊富ですね。旧字の「壽」をご存じの方も多いと思います。
「●●鼎」や「●●鐘」「●●盤」などは青銅器の種類です。聞いたこともないものも沢山あります。
「●●鼎」や「●●鐘」「●●盤」などは青銅器の種類です。聞いたこともないものも沢山あります。