少し前に彫り、「下手すぎて表に出せないな」と思って、ひきだしの奥にひっそりしまっておいた雅号印です。
1cm角という小さいサイズです。
しばらく時間がたってから見て、この下手さが可愛げのように見えてきてしまい、最近使ってしまっています。
「ブサカワ」みたいな感じです。
篆刻や書には、「古拙」という概念があります。古風で拙いなかに趣がある、というような意味です。
妻とこの印について話をしているなかで、「ブサカワ」や「ヘタウマ」と「古拙」はどう関係してるのかな、と考えました。
全然違う!と怒られそうですが、共通する部分も多少ありそうに思います。
けっこう、書の本質的な部分のような気もします。