読売新聞をとっており、私が楽しみにしている欄の一つが「四季」です。
「四季」は、元記者の俳人、長谷川櫂さんが書かれている、古今東西の詩を紹介するコラム。
詩情を伝える妙手で(またたいへんな美文で)、素養がない私でも、詩を味わった気にさせてもらえます。
添えられている写真とともに、一つの文学の形式を作っているという感すらあります。
書の分野でいつかこんな解説が書きたいですが、精進が必要ですね。
毎朝「四季」で、書のイメトレをしています。
詩を表現するための書体、書風、形式などをイメージして遊んでいます。
行書かな、やっぱり隷書かな、横形式がいいかな、円の紙に書くのがいいかな、この字に活躍もらおうかな…などなど。
今朝は白楽天の「遊襄陽懐孟浩然(襄陽に行って孟浩然のことを考える)」という詩が取り上げられていました。
「楚山という山、漢水という川がともに碧(みどり)で美しく、山は高くそびえ、川はとうとうと流れている」
連休ですが、あまり遠くに旅行するのもはばかられる情勢です。
せめて詩のなかで、美しい自然に囲まれたい。
普段はイメトレだけですが、今日は休日なので、筆を持ってみました。
詩の情景をイメージすると、いろいろな表現が思い浮かびます。
一発書きの、落書き程度のものですが。