呉昌碩(ごしょうせき)の印のなかに「我愛寧静(われ寧静を愛す)」という句があります。
三つの書体で、試みに書いてみました。
大きさは半紙の縦半分です。
寧静は、平穏で安らかであること。
人類共通の願いに違いありません。
こんな心情を、華麗に印に託すことができるのが、うらやましい。
呉昌碩は、中華民国時代まで生きた「最後の文人」と呼ばれる人。
書だけでなく、詩や絵や篆刻でも大きな足跡を残しています。
この人についても、いつか記事を書きたいと思います。